BARREL × PLANTS

植物を専門とされる大学教授監修のもと、植物についての知識を深める特集ページです!

Q01. 植物育成ライトにはどんなタイプがあるの?

植物が成長するためには、葉に太陽光を浴びて光合成を行う必要があります。
日当たりの良い場所では植物がよく育ち、日陰では育ちが悪くなるのを経験されたこともあるでしょう。
人は食品から栄養をとっていますが、植物は光合成によって成長するための栄養を生み出しているのです。

しかし太陽光に頼っていると、天候に大きく影響されてしまったり日光が届かない場所に植物を置きたい場合もあります。
日光に左右されないように光合成を促すために開発された人工の光が植物育成ライトです。

植物育成ライトを使用すれば、太陽光のように天候によって照射量が変化することはありません。
植物にとって十分な光量を安定して照射し続けることができるのです。

植物育成ライトには主に4種類のタイプがあります。

1. LEDライト

植物育成用の光源として、現在もっとも多く利用されているのがLEDライトです。
植物の正常な育成には、最低でも1,000〜1,500ルックスの照度が必要ですが、LEDライトは少ないエネルギーで大光量を実現でき、消費電力量も少ないため効率よく使うことができます。

同じ光の質を保ちながら、設置場所やサイズに合わせてさまざまな光量を選べる利点もあります。
また、LEDライトは単色での発光が可能なので、光合成に使用される赤や青の波長の光だけを作って照射することが可能です。

こうしたメリットから、近年では植物工場はもちろん、家庭での植物栽培用でもLEDライトが主流となっています。

2. 蛍光灯

LEDライトが実用化されるまで、植物工場などで栽培用に使用されることが多かった光源が蛍光灯です。
低コストで導入可能で、白熱電球やハロゲンなどと比較して熱放射量が少ないといったメリットがあります。

しかし、熱放射量が少ないとはいえ長時間使用すればある程度熱を持つことや、数カ月程度で光量が弱くなってしたり寿命が短かったりするといったデメリットもあります。

3. HIDランプ

電極間の放電を利用した高輝度放電ランプの総称です。
高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプといった種類があり、自動車のヘッドライトや、体育館、大規模な商業施設や競技場、ゴルフ場の照明などでよく使われます。

従来の白熱電球と比較して寿命が長く、効率よく光量を得られることから、以前は植物工場で用いられる光源の主流でした。
しかし熱放射量が多く、あまり植物に近づけることができないため多段栽培に向かず、LEDライトなどと比較して高価で取り扱いも難しいため、家庭での栽培には不向きとされます。

4. ハロゲンライト

白熱電球よりも明るく、淡い暖色系で発熱量が高いという特徴があります。
植物によっては熱が強すぎるため、葉や実が焼けてしまう恐れがあります。
ハロゲンは葉緑素の吸収率が高く、植物を育てることはできますが、熱が伝わりすぎないように調整する必要があります。

植物育成ライトには、これまでさまざまな種類のライトが利用されてきましたが、コストや効率性の面から現在ではほとんどLEDライトにシフトしているのが現状です。

Q02. LEDライトでどんな植物でも育つの?

植物の成長には、太陽光と二酸化炭素による光合成が必要不可欠です。
太陽が出ていないときや日の当たらない場所では、その代わりとなる照明を当てて光の不足を補わなければなりません。
そこで役立つのが、植物育成ライトです。

植物が光合成で使う光は、主に太陽光の中にある赤色と青色の波長の光です。
光合成に必要な波長(色)の光を出すことができるのが植物育成ライトなのです。

植物には、赤色の光を受け取るフィトクロムという光センサータンパク質があり、赤色の光によって花の形成や種子の発芽などを調節します。
青色の光はクリプトクロムという光センサータンパク質を介して成長を調節し、この赤と青の2色を浴びさせることで健全な植物の成長が調節されます。

植物育成ライトの中でも主流となっているのが、LEDライトです。
LEDライトは太陽の光の中で光合成や成長調節に使われる波長の光だけをエネルギー効率良く照射することができるため、蛍光灯やハロゲン、HIDなどほかの種類のライトより植物育成に適しています。

植物が十分に育つためには、最低1,000〜1,500ルックスの照度が必要とされますが、LEDライトはこの照度を十分に補うことができます。
暗い室内でも十分に育てることができるのはもちろん、通常のライトよりも必要な光を当てることができるため、丈夫かつ立派に成長を促してくれます。
通常のライトでも育てることはできますが、光合成に必要な波長と合わなかったり、光量が足りなかったり、逆に光量や発熱が強すぎて葉が焼けてしまったりするケースもあるため、初心者にはあまりおすすめできません。

また、ハロゲンやHIDは熱がたまりやすく、LEDより消費電力も多く電気代が高くなりがちです。
植物を育てるために必要な光が効率的にたくさん出る植物育成ライトを使うことが省エネルギーで安全安心だと言えるでしょう。

植物によって必要な光の量や強さは異なるため、LEDライトは育てる植物に合ったものを選ぶ必要があります。
光を当てる照射範囲や角度、量、色によって効果が異なるため、まずは自分がどんな植物をどのように育てたいのか考えることが大切です。
育てたい植物に合ったLEDライトを選びましょう。 



Q03. 植物育成ライトを選ぶポイントは?

植物育成ライトを選ぶ上で押さえておきたいポイントは、どんな植物をどのように育てたいかによっても
変わってきますが、ここでは初心者が最低限押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

1.LEDライトを選ぶ

植物育成ライトにはLED、蛍光灯、ハロゲン、HIDなどさまざまな種類のライトがありますが、現在もっとも主流となっているのはLEDライトです。LEDライトは消費電力量が少なく熱を持たないため効率よく使うことができます。
また、設置場所やサイズに合わせてさまざまな光量を選べる利点もあります。

2.機能性で選ぶ
植物育成ライトを機能性で選ぶ場合は、ライトの角度調整機能や、照射時間を設定できるタイマーをセットで購入することをおすすめします。

また、多彩な光を放つフルスペクトルLEDや、7色の波長を放つ太陽の光を再現したライト、青色と赤色の光にのみ特化した紫色の光を放つライトなどさまざまな種類があります。
(人間の目には見える光量とは異なり)光合成に使われる光の量を指すPPFD値は、光合成の活性に大切なため、注意しながら選んでみてください。

3.植物のサイズに合わせて選ぶ

植物育成ライトは照射される範囲が限られているため、サイズ選びがとても重要になってきます。
植物が成長してライトの大きさを超えてしまったり、一定の場所にしか当たらずムラが出てしまったりすることもあるので気をつけましょう。

サイズ感を把握するため、まずは育成したい植物の種類やサイズ、大きくなった場合のことも想定して検討することをおすすめします。

4.置き場所や角度を意識する

植物とライトの位置には配慮が必要です。ライトの照射範囲や距離を意識して設置しないと葉焼けを起こしたり、一部分にしか光が当たらずに光合成ができず弱ってしまったり、生育にムラが出てしまったりします。

たとえば吊り下げ式のライトなら植物の上にレールを設置し、レール上にライトを設置するとよいでしょう。
植物との距離を自由に保つにはクリップ式やスタンド式はコンパクトで便利です。
なお、設置場所は部屋のコンセントの位置も考慮しながら決めましょう。

5.インテリア性の高さで選ぶ

青色LEDの普及によってLEDライトが広く普及するまで、植物用LEDライトは業務用や一部のマニアの人向けの製品が目立ちました。

しかし今は、LEDライトの機能は格段に進歩し、おしゃれでインテリア性の高い製品もかなり増えてきました。

天井から吊るすことができるタイプや、見た目はまるでデスクライトにしか見えないようなものまで販売されています。

青と赤の波長の光を含みつつ、白色にしか見えない商品も多いので、ぜひインテリア性の高さにもこだわって選びたいものです。

Q04. 初心者にも育てやすい観葉植物ってあるの?

観葉植物は基本的に初心者でも簡単に育てることができますが、種類によっては難しい植物もあります。
そこで、ここでは初心者でも比較的育てやすい生命力・耐陰性・耐寒性・乾燥に強い代表的な植物を紹介します。

★生命力が強い植物

ガジュマル

ガジュマルは、たくましい幹の観葉植物です。寒さや病気、害虫に対する抵抗力が高く、その生命力の高さから初心者でも育てやすいことで知られます。
温かい温度と十分な光さえあればすぐに新芽を出します。
光に向かって比較的速くまっすぐ育つので、ライトを設置する範囲は広くとっておいたほうが安心でしょう。
幹のそれぞれが独特な形をしているので、おしゃれなインテリアとして飾られることも多いです。

カポック

カポックも丈夫な観葉植物の代表格です。手のひらを広げたようなかわいい葉が人気の観葉植物です。
寒さ、暑さ、乾燥に強く、日陰にも負けずにたくましく育ちます。
また、型崩れしにくいため剪定などのケアが少なくて済むのもうれしいポイントです。

★耐陰性が高い植物

日陰で観葉植物を育てる場合は、耐陰性のある観葉植物がおすすめです。
観葉植物には耐陰性という性質を持つ種類も多く、直射日光がそれほど当たらなくても成長することができます。

シマトネリコ

シマトネリコは耐陰性が高く、LEDライトのみでも十分育ちます。
1年を通して艶やかな葉っぱをつける観葉植物で、サイズのバリエーションも豊富です。
葉が広がりやすいので、LEDライトは広範囲照射のものをおすすめします。
ただし、ガジュマルと同じく成長意欲が大変強い植物で大きくなるのが早いので、スペースにはある程度
余裕を持たせておいたほうがよいでしょう。室内で育成する場合は適宜剪定をして高さを調整する必要があります。

アグラオネマ・マリア

アグラオネマ・マリアも日陰で育つことができる観葉植物です。
順応性が高く、ライトがあれば室内でも十分に育てられる植物です。環境に慣れると水やりだけで成長します。
アグラオネマ・マリアは水切れになると葉っぱが垂れてくるので、水やりのタイミングが分かりやすく初心者でも安心です。

★耐寒性が高い植物

モンステラ

深い切れ込みの入った葉がユニークなモンステラ。その名はラテン語で怪物や異常を意味するように、葉の形が怪獣の顔を連想させます。熱帯原産にもかかわらず寒さに強いので、寒い地域の方でもインテリアに取り入れられます。
ミニ観葉植物から2メートルほどの大型までサイズのバリエーションが豊富なのも魅力です。

シマトネリコ

耐陰性の高いシマトネリコは寒さにも強く、育てるのも比較的簡単と言えます。
関東以南であれば雪が降っても冬越ができます。葉を落とす可能性もありますが、春頃に新芽がまた吹いてきます。
ただ葉が多いため水切れに注意する必要があります。特に夏は水分の蒸発が早いので毎日あげるようにしてあげましょう。 

オリーブ

屋外の寒さにも強く、関東以南であれば雪の降る日などでも問題ありません。
ただし土が常に湿っている状態が得意ではないので、水はけのいい土に植えることをおすすめします。
水やりをしていて普段より水が浸透しづらくなったら、根が張っている証拠なので、春夏の暖かい時期に植え替えをするといいでしょう。

★乾燥に強い植物

外出が多かったり、忙しくて水やりの回数がおざなりになりそうだという方には、乾燥に強くて剪定の必要がない生長の遅い植物を選ぶと安心です。

サンスベリア

サンスベリアは、「虎の尾」という別名を持っており、魔除けの効果があるとされています。
天に向かって突き刺すように伸びる姿は勇ましくもあります。
乾燥に強いので水やりをし忘れてしまいがちな方や、外出が多く不在にしがちな方が栽培するのに向いています。
一方で、寒さや直射日光に弱いので、置き場所には注意しましょう。

リプサリス

砂漠に生えるサボテンは基本的にどの種類も乾燥に強いですが、森林に生えるサボテンの仲間、リプサリスも乾燥に強いのでおすすめです。欧州では“イージーケアプランツ(ケアが簡単な植物)”としてとても人気です。
寒さにもある程度耐え、乾燥に強い強健種です。森林など陽の届かない木の隙間から生えるので日照が少ない室内でも元気に育ちます。

ぺぺロミオイデス

ぺぺロミオイデスは多肉質で乾燥に強く手入れもしやすいので、初心者向きの植物として最適です。
部屋が狭いという方はサイズの小さな株を選べば、小さめのライトの下でもしっかり育ててあげることができます。
丸い葉が垂れ下がって成長するので、ライトと葉の距離を保ちやすいのも安心です。
秋冬であれば1週間に1回程度の水やりで問題ありません。
むしろ水のあげすぎにさえ注意をすれば、基本的に失敗することは少ないでしょう。

初心者に育てやすい観葉植物といっても、その特性は種類によってさまざまです。
それぞれの性質を見極めて愛情を注いであげれば元気に育ってくれることでしょう。

Q05. 植物はなぜ緑色なの?

太陽光はさまざまな色の光を含んでいます。虹として馴染みのある7色ですね。
波長の短い順に紫、藍、青、緑、黄、橙、赤となります。

植物はなぜ緑色なのでしょう? 実は植物には緑色に見える理由があります。
植物には、光を吸収して光合成をするための「葉緑体」という器官の中に「葉緑素(クロロフィル)」という色素があります。

葉緑素は、太陽光に含まれる赤色光と青色光を主に吸収します(残った緑色の光が吸収されずに反射されることで人の目には緑に見えます)。
葉緑素に吸収された青色光と赤色光は、光合成に有効に使われます。
だから、人間の目には、光合成で使われずに反射された緑が植物の色として見えているのです。

ちなみに秋の紅葉は、落葉する葉はもう光合成をする必要がないので、葉緑素が分解されてしまうからです。

Q06. 観葉植物を育てるのに最適な室温は?

観葉植物を育成するのはそんなに難しいことではありませんが、温度や湿度にはデリケートな種類も多いので、寒さ、暑さ、湿度には十分に気を配ってあげましょう。

★寒さ対策

観葉植物を元気に育てるなら、部屋の温度に気を配る必要があります。
観葉植物の多くは冬の寒さに弱いのが特徴です。
特に冬場の急激な温度の低下は植物が枯れてしまう原因になります。
越冬できるか心配なときは、初心者でも育てやすい耐寒性に優れた種類を選ぶことをおすすめします。

基本的には暖房器具を使って室温を保つ方法が効果的ですが、熱帯原産の植物でも熱帯のような高い温度にする必要はありません。
植物の種類によって最適な室温に違いはありますが、5度〜10度を下回らない程度が目安となります。

暖房を切っても夜間のみ室温が下がる程度であれば、すぐに植物が枯れることはないので、1日を通して室温の目安を下回らないように注意すれば問題ないでしょう。

ただし、冬場は暖房やエアコンの温風で室内が乾燥しやすくなるので、葉が弱ってしまう前に葉水をして乾燥を防ぎましょう。
温風が直接当たらないように場所を移動したり風よけをつくったりして、対策をしてあげることも大切です。

なお、冬は窓の近くは昼夜の温度の差が激しいため、寝る前に少しだけ窓際から植物を離して置いておくと、寒さによるダメージを防ぐことができます。
極端な暑さや寒さを避けて管理するのがおすすめです。
植物ごとの耐暑性・耐寒性を調べ、それぞれに合わせた対策をとりましょう。

★暑さ対策

気温が高い夏は植物が元気に育ちやすい季節です。ただ、暑さゆえに水分の蒸発が早く土が乾燥しやすくなるため、水やりの回数を増やすことが欠かせません。
植物によっては、朝と夕方に1日2回の水やりが必要になることがあります。

また、室温が極端に上がるのも植物が弱る原因になります。
株が蒸れないようにサーキュレーターを活用するなど空気を循環させて風通しをよくしてあげましょう。 

★湿度対策

室内で観葉植物を育てるときは、温度管理だけでなく、湿度管理も大切なポイントです。
多くの観葉植物は高温多湿を好み、もっとも生育に適した湿度は50〜60%と言われています。
植物の原産地の気候に合わせて調整するように心がけましょう。

高い湿度を好む観葉植物には、水やりのほかに、霧吹きで葉や茎にこまめに葉水をしてあげます。
冬場は植物の成長が止まるので、乾燥気味にして定期的に葉水をしてあげるのが効果的です。

Q07. 徒長って何?

初心者が植物を育てていて失敗しがちなのが「徒長(とちょう)」です。
では、徒長とはどういった状態で、植物にとって何がよくないのでしょう。

徒長は、茎が細く葉の間隔が長く間伸びした状態を言います。
植物が徒長する主な原因は日照不足ですが、水や肥料の与え過ぎや、風通しの悪さ、用土の水はけの悪さも原因になります。

徒長した植物は健康に育った植物と比べて病弱・虚弱になりがちで、害虫に対する抵抗性も、
環境の変化への適応力も弱くなります。野菜や果物の実が成らなかったり、花が咲かなかったりすることもあります。

特に大きな種子で生長が早い植物は徒長しやすいと言われます。
ここでは徒長が起こる原因について紹介します。

‘照不足

植物は太陽の光に向かって伸びようとする性質があります。
日照が不足していると、日光を求めて植物が上へと伸びてしまうのです。
ヒョロヒョロと背ばかり高くなる兆しが見えたら日光不足と考えてよいでしょう。

室内での観葉植物によくある徒長ですが、日光不足になってしまう環境の場合は、LEDライトで育てることをおすすめします。
また、同じ方向からだけでなく、満遍なく明るくしてあげることで、一方向だけ伸びる徒長も防ぐことができます。

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水をたくさんあげすぎてしまうのも徒長の原因のひとつです。
植物を育てるときには水やりは欠かせませんが、ただたくさんあげればよいわけではありません。
水をあげすぎると、土や根の状態が悪くなり植物が弱ってしまいます。 

明らかに水をあげすぎだと感じたら、土が乾くまで水やりは控えます。
そうしているうちに、健康な状態に戻ってきます。

I不足

風通しをよくするのは植物の病気予防に欠かせません。
風通しがよくなると植物は、伸びが抑えられて茎を太くして健全になるのです。
これには植物ホルモンのエチレンが関与していると考えられています。
エチレンは植物の徒長を抑えるだけでなく、植物の病原菌の繁殖を抑えるという作用もあります。

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植物は窒素を与えることで大きく成長します。窒素が不足すると生育不良や葉色が悪くなったりします。
窒素は、肥料の三要素と言われ、主に植物を大きく成長させる作用があります。
特に葉や茎を大きくすることから葉肥(はごえ)とも呼ばれます。

根から吸収される必須栄養素の中で、窒素はもっとも多量に要求されます。
しかし、あまり与えすぎても勢いよく成長しすぎて、結果的に徒長になってしまいますので、与えすぎには注意しましょう。

肥料をあげる時期は、成長期前をおすすめします。
成長期はただでさえ伸びようとしているので、肥料をたくさん与えると必要以上に伸びてしまいます。
成長期前に堆肥などの有機肥料を与えることで、土の中の微生物が栄養を分解して徒長を防いでくれます。

Q08. 水やりに最適な時間帯はいつ?

水やりに最適な時間帯は基本的に朝となります。朝の水やりがおすすめな理由は2つあります。

理由の1つ目は、水やりは植物が活動を始めるときに与えるものだからです。
植物は太陽の光に当たると、水と二酸化炭素から栄養分・酸素をつくる「光合成」を行います。

このとき、葉の裏にある気孔を開いて空気中の二酸化炭素の取り入れを始めます。
気孔を開くと蒸散(根から水を吸い上げ、水蒸気として外に出すこと)が行われるため、水が必要になります。
人が1日の活動のために朝食をしっかり摂らなければいけないのと同じですね。

原則として植物に水が必要なのは、光合成を行う日中なので、朝に水やりすれば必要量は満たされるというわけです。

朝に水やりすれば、日中に水が吸い上げられ、夜には鉢土の水分量が減っているので過湿になりにくいというメリットもあります。

2つ目の理由は、徒長を避けるためです。夜に水やりすると徒長しやすくなるからです。
徒長とは、茎が間延びしてヒョロヒョロと伸びてしまう状態です。

植物は、昼に光合成でつくり出した糖を、夜間に必要な箇所に移動させます。
そこで移動したところの糖の濃度が高くなると、浸透圧も高くなり、水が引っ張られます。
水が引っ張られると、その箇所が肥大伸長してしまいます。

つまり夜に余分な水があるほど、引っ張られる水も多いため、茎が徒長しやすくなるのです。

また、冬は温度が急に下がるので、水分量が多ければそれだけ鉢内の温度も下がってしまいます。
すると温度低下によって根が痛み、最悪の場合は枯れてしまいます。

Q09. 季節によって水やりは変わる?

植物に水を与えるのに適した時間帯や頻度がありますが、それは季節によっても変わってきます。
ここでは春夏秋冬それぞれの水やりの注意点を紹介します。

【春】

春は植物がもっとも活発に新芽を伸ばす時期です。
暖かくなってくるこの季節は日中に気温が上昇するため、水やりは朝に行うのがベストです。

春は植物の成長が旺盛な時期のため、水分が不足しないようにたっぷりと水やりを行うことが大切です。
ある程度水分が不足していても成長はしますが、後に疲れから枝が枯れるケースもあるので「大丈夫だろう」と水やりを怠らないように気をつけましょう。

逆に春は気温の上昇とともに土の乾燥も早くなるため、つい水をやりすぎてしまうこともあります。
しかし、季節の変わり目に一気に水分の量を増やすと根腐れを引き起こすこともあります。
大事なのは水やりを徐々に増やしていくことです。土の乾燥具合を確かめながら、乾いているようであればたっぷりと与えるようにします。

【夏】

夏の水やりは1年の中でもっとも気を使うかもしれません。
特に注意しておきたいのは水やりを行う時間帯です。夏の日中は非常に高い気温のため、基本的に早朝の涼しい時間帯もしくは夕方に行います。
日中の炎天下の中で水を与えると鉢内の水の温度も上昇してしまうため、根を傷める原因になります。日中の気温が原因で水切れを起こしてグッタリしてしまうときはすぐに水を与えないで涼しくなる夕方まで待ちましょう。

あるいは日陰に移動させて水を張ったバケツの中に鉢ごと浸けるようにします。
日陰に移した後にたっぷりと水分を吸収させてあげることで水切れを起こすリスクも下がります。

夏の水やりの基本は早朝と夕方、根元を中心に「ちょっと多すぎるかな?」というぐらいたっぷりと行うのがコツです。

【秋】

近年は温暖化の影響もあり、春や秋でも日中に真夏日のような暑さになることが珍しくありません。
よって日中が暑い時期は夏と同様の水やりの方法で問題ありません。気をつけたいのは夜の気温です。

たとえ昼間に暑くても春秋の夜間は急に冷え込むことがあるため、夕方以降の水やりの頻度を少しずつ減らしていくことをおすすめします。

寒くなってきたからといって、急に暖かくするのはかえって逆効果となります。
気温が下がったからといってすぐに傷みが生じることはありません。秋になって少し気温が下がってもしばらくの間は寒さに慣らしておくことも大切です。

そうすれば耐寒性を高めることができ、冬場でも越冬できる可能性が高まります。
耐寒性を鍛えるのと同時に徐々に水やりの頻度も減らすようにします。

目安としては土が完全に乾いてから1日〜3日後に水やりを行うのがよいでしょう。
徐々に回数に変化をつけていくことが重要です。

【冬】

冬は他の季節と比較すると、水やりは必要最低限レベルで行います。
また、春夏秋は気温が上昇する前の早朝に水やりを行うのが基本ですが、冬は午前中でも少し温度が上がってくる遅い時間帯に行うほうがよいでしょう。

また、夕方以降の水やりは夜間の冷え込みで凍る可能性もあるため、原則として避けるようにします。
他の季節ほど水やりに神経質にならなくても問題ありません。土に湿り気がある状態であれば水やりはまだ行わなくても大丈夫です。

Q10. 水をやりぎたときの対処方法は?

植物育成で多くの初心者が失敗しがちなのが水のやりすぎです。
特に鉢植えの場合は、過剰に水を与えると根の周りの水が排水されず、根が水浸しになって枯れてしまいます。
しかし、水をやり過ぎてしまったときでも、根を乾かすことで植物を救えることがあるので、その対処方法を覚えておきましょう。

水をやりすぎたかどうかを見極める

与える水分が多すぎると、根が水浸しになり根腐れが起こります。
そうなると葉が徐々に変色していきます。根が弱って株の上部に水を供給できなくなると同時に土から栄養を得られなくなり、株が萎れて枯れてしまいます。
まず新しい葉や茎が生長しなかったり、葉が薄緑または黄色に変色していないか調べます。

水を与えていても枯れる場合は、水のやり過ぎが原因と考えられるので、茎の根元や土の表面にカビやコケが生えていないかを調べます。
土が水浸しになっていると、土の表面や茎の根元に、緑色のコケや黒または白いカビが生えてきます。
その場合、水をやり過ぎていると考えられます。

あるいは植物に悪臭やカビ臭がしないか確認します。
根の腐敗が始まったばかりや土が深い場合は見た目にはすぐに分からないので、鼻を近づけてにおいを確認してみましょう。

水をやりすぎた場合の対処法

1.水やりを止めて根を乾燥させる

植物に水をやりすぎたと思ったら、しばらく水やりを控えます。
根や土が乾くまで数日かかる場合もありますが、その間、水やりの間隔があいても大丈夫です。
植物に水をやり過ぎると株の上部へ水が行き渡らなくなり、上部が日光に当たっていると乾燥しやすくなります。
そのため日光を避けて株を守る必要があります。株の状態が安定したら、また日向に戻しても構いません。

2.根と土を緩める

鉢の場合、鉢の側面を軽く叩いて根と土を緩めると、鉢の中に空気が入り込み根が乾燥しやすくなります。
もし株を鉢から取り出すことができれば、より水はけの良い土に植え替えてもよいでしょう。
取り替えられなければ、古い土を取り除いたり、土をほぐしたりして、根を傷つけないように根についている土を指で軽く払い落します。

もし土にカビやコケが生えていたら、植物にもカビやコケが移ってしまうので速やかに廃棄します。
また、土が腐敗臭を放っていたら、根が腐っている可能性があるため、同様に廃棄しましょう。

水のやりすぎを防ぐ方法

底に小さな水抜き穴がある鉢にすると、余分な水が排水され、根鉢の周りに水が溜まることがなく根腐れが防げます。
鉢に受け皿がない場合は、受け皿も購入し、鉢の下の台が汚れるのを防ぎます。

あるいは鉢底に鉢底石を敷くことでも水のやりすぎを防げます。
鉢底に鉢底石を3〜5センチの厚さで入れます。鉢底石を敷くと水が素早く排出されるため、根が水浸しになることがありません。

Q11.LEDライトにはどんな種類がある?

植物の育成用ライトにはさまざまな種類や形状がありますが、扱いやすさや購入のしやすさを考えると、LEDライトが最適です。
この記事では、代表的なタイプのLEDライトをご紹介します。ご自身の育成する植物に合ったタイプをぜひ見つけてください。

★吊り下げ型

天井などから吊り下げて設置するタイプです。
広い面積に照射できるので、丈の高い植物のように大きな規模で植物を育てたい場合に向いています。
ソケットの取り付けや電気工事が必要になる場合があるので、どんな植物を育成したいのか全体像が見えてから決めるとよいでしょう。

★クリップ型

クリップで挟むタイプです。
クリップで挟める場所さえあれば、植物の大きさに関係なく高さや角度などをかなり自由自在決めることができます。
植物を栽培している棚やテーブルに設置できれば、インテリアのバリエーションも広がりやすいのが特徴です。

★スタンド型

一般的なデスクライトのように卓上や棚などに設置できるタイプです。
植物育成用のLEDスタンドライトは、植物との距離を調整できるように高さの調整機能がついているタイプもあり、丈の高い植物にも対応しやく便利です。
また、植物育成用に光の量が調整されているのも特長です。
デザインも洗練されたものが多く、部屋に置いても違和感がありません。
インテリア照明やデスク用照明と兼用できるものも多く、家庭用には最適なタイプだと言えるでしょう。

★アーム型

アームを屈伸させることによって、高さや角度を調節することができるタイプです。
植物の大きさに合わせて選びやすく、微調整もしやすいのが大きなメリットです。
室内での植物などの育成に最適です。
照明器具を設置するタイプは、ある程度の広いスペースが必要になる場合もあります。

★バー型

蛍光灯のように細長い棒状の照明です。
さまざまな方向から照射でき、プランターなど横に長く栽培する際にも重宝するでしょう。

★パネル型

天井から吊り下げるタイプですが、長方形のものや円盤状のものなど、さまざまなモデルがあります。
広い範囲に対して均一に光があたるので、植物に光をムラなく浴びせやすいです。
ただし、他のタイプに比べてコストが高く、スペースもとるので、家庭菜園より工場などの施設で設置されていることが多いです。

以上、植物用LEDライトを形状別に紹介しましたが、室内での栽培に適した植物にも、いろいろな種類があります。
植物用LEDライトや栽培器を選ぶときには、植物の性質はもちろん、成長したときにも問題なく使用できる形状やサイズのものを選ぶことが大切です。

たとえば、屋外での栽培や規模の大きな菜園での栽培なら機能性を重視すべきですが、室内で観賞用であれば、部屋の雰囲気にあったライトを選ぶといったデザイン優先でインテリアを意識するのもよいでしょう。

もちろんLEDライト選びは、形状やサイズだけでなく、明るさや色、数、照射時間なども非常に重要になってきます。
ご自身の育てたい植物にもっとも適したライトを選ぶには、まず植物自体の特性を知ることです。
また、それが植物育成の最大の楽しみでもあります。

Q12. 根腐れの対処方法は?

「根腐れ」とは、植物の根が腐った状態のことを言います。
根腐れになると、根の先端部分から徐々に腐っていき、放置すると植物体が株元から腐って枯れていきます。
初期の症状が軽い段階であれば、腐った根を切り離して、新しい土に植え替えることで根腐れの進行を止めることができます。
根腐れが進行してしまった場合は、健全な地上部が残っていれば、挿し木や挿し芽をすることができます。

植物は根で酸素と水を吸い上げますが、根腐れを起こすと酸素が吸えなくなり、窒息状態になって葉や根、株が衰えます。
また、酸素が少ない環境を好む菌も増加し、根腐れを悪化させます。

酸素不足には、他にも水やりの頻度が多すぎたり、土の水はけが悪かったりすることでも起こります。

植物は水を吸い上げられた後にできる土の隙間から酸素を吸収しますが、水やりには酸素を多く含んだ水の供給と、古い空気を押し出して新しい空気を押し込む2つの役割があります。

しかし、水はけの悪い土だと空気の隙間ができません。
これが酸素不足による根腐れを起こす原因です。
また、土が乾燥するほど空気量は増えますが、水やりの頻度が多すぎて土が常に湿っていると根が窒息してしまいます。

根腐れを起こさないためには、まず育てる植物の好む環境を把握しておくことが大切です。
また、多くの観葉植物が生長する春~秋、生長の休止する低温期(冬)に分けて、植物の生育を見ながら灌水をすることも大切です。

植物の生育状況に合わせて、以下の〜Δ亮蟒腓膿△替えをすることで、できるだけ根腐れを起こさないようにします。

〆についた土をほぐしながら落とす
∧竸Г靴榛や腐っている根は切り落とす
根とバランスを合わせて葉や茎を切り揃える
た∧の好む状態の土に植え替える
タ紊笋蠅鮃気─¬世襪て陰で様子を見る
新しい芽が出てきたら、植物の好む環境に鉢を移動する

また、次のような症状が現れたら根腐れの可能性が高いので、気づいたら早めの処置をしましょう。

● 土の乾燥が遅い
● 株がぐらつく
● 株の元気がない
● 根が黒色に変化している
● 葉が黄色、茶色に変化して落葉する
● 茎や幹が柔らかくなっている
● 土から腐敗臭がする
● 表面にコバエが見られ、白いカビが生えている

Q13. 観葉植物は屋外でも育てられるの?

寒暖差が激しい日本では、観葉植物を屋外で育てるのは難しいと思われがちです。
しかし、植物の種類の特性や気をつけるべきポイントさえきちんと把握し、正しく管理すれば元気に育てられます。

この記事では、屋外で観葉植物を育てる際に特に気をつけたい、置き場所や水やり、害虫対策について紹介します。

観葉植物を外で育てるときの注意点

屋外で観葉植物を育てるときにもっとも注意したいのは、「置き場所」、「害虫」、「水やり」の3点です。
特に植木鉢の置き場所や、植える場所を間違ってしまうと、枯れてしまうこともあるので、設置場所は慎重になって選びましょう。

また屋外で管理すると、植物を観察する機会が室内と比べてどうしても減ってしまいます。
せっかくの大切な植物を育成するのですから、できるだけこまめに観察するよう心がけましょう。

|屬場所は陽当りと風通しに注意する

室内で管理をしていた観葉植物を直射日光の強い戸外にいきなり出すと葉焼けが起きてしまいます。
外に出す場合は、慣らしが必要です。また、最初は日陰や木陰に置き、その後数時間程度の日向に置くなどの注意が必要です。
その後、午前中は日の光が当たる場所に、日差しが強くなる午後は日陰になる場所に置きます。
植物は午前中に光合成するので、朝の日差しが当たるような場所に置くのがおすすめです。

日中に直射日光に当たり過ぎてしまうと、葉焼けや水切れを起こしたり、鉢の中が蒸れて根腐れを起こしたりする恐れがあります。
特に夏の西日の当たり過ぎは、観葉植物を弱らせてしまうこともあるので注意しましょう。
特に夏場は、鉢が熱くならないよう日除けや鉢カバーをするなどの対応が有効です。

どうしても直射日光が当たってしまう場合は、すだれを置いて日陰をつくったり、日中は室内に戻したりするなど管理をします。
また、エアコンの室外機の近くや西日の当たり過ぎる場所は、葉が乾燥して虫がつきやすくなるので、注意して管理してください。

植木鉢なら移動ができるので、日当たりを考えながら定期的に移動させればよいでしょう。
地植えにする場合は、植えるときに日の光が常に当たるかどうか確認をして場所を選びましょう。

また植物には風通しの良さも非常に重要になります。
風通しが悪い場所では湿気が溜まりやすく、菌やウイルスや病害虫の被害に遭い、病気になりやすくなります。
屋外の場合は室内ほど風通しが悪くなることは少ないと思いますが、できる限り風通しが良く湿気がない場所を探しておきましょう。
また、強い風が当たる場所は、鉢植えの落下や倒伏により、鉢が割れたり枝が折れたり、鉢土が出てしまって植物体が弱ってしまうことがありますので気をつけましょう。

虫対策をする

葉が乾燥するとハダニやアブラムシがつきやすく、土に腐葉土などの有機物が入っているとコバエやハエが発生しやすくもなります。
鉢土の表面に赤玉土やゼオライトなどの無機物を被せることで虫対策をします。
水分が蒸発しやすい夏や乾燥しやすい冬は葉が乾燥しないように霧吹きをかけます。
また、風が強く吹いているとカイガラムシが葉や茎、幹につくこともあるので、寒冷紗や不織布を被せてもいいでしょう。 

屋外で虫対策をせずに室内に入れてしまうと、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどの虫が部屋で大量発生することもあるので気をつけましょう。

水やりの頻度に注意する
屋外で育成する場合は、どうしても目を離すことが多いので、世話がおろそかになりがちです。
特に水やりは「今日くらい大丈夫かな」と、ついつい面倒になってしまうものです。
だからこそ、屋内以上にこまめに様子を見に行って、世話をする意識が必要になります。

観葉植物は、水やりがうまくできていないと水切れを起こして、乾燥したり、過湿になって根腐れを起こしたりして、枯れてしまうことがあります。
葉や茎がしおれていたら、すぐに水を与えましょう。
そのような症状がなくても、土の表面が乾燥して白っぽくなったときや、植木鉢を持って軽くなったときにも水を与えましょう。
水をたっぷりと与えることで鉢土の空気が入れ替わり、植物の根の呼吸を促します。

特に春から夏の暖かい時期は、観葉植物の生育が旺盛になり水をたくさん必要とします。
植物体、鉢サイズによって異なりますが、外の夏場では毎日でも良い植物があります。
春から秋は、鉢土の表面が乾いたら与えるのが基本です。
植物によって異なりますが、気温が低くなる秋冬は鉢土の表面が乾いて数日後に灌水するのを目安とするとよいでしょう。

ただし、観葉植物の種類や品種によっては、水を吸収する量が違うので、あらかじめ育て方をチェックしておきましょう。

Q14. 多肉植物は室内でどうやって育てるの?

多肉植物を育てるためには、日当たりの良い場所を確保しなければなりません。
でもマンション暮らしなど住宅事情で難しいという方も少なくないかもしれません。
庭やベランダや窓際などで日光がしっかり当たる場所なら問題ありませんが、多肉植物にとって十分な光を室内で確保するのはなかなか難しい場合が多いと思います。

多肉植物は光が足りないと、徒長し、無残な姿になったり、枯れたりします。
光が足りない室内で育成する場合は、植物育成ライトを使うことをおすすめします。
植物育成ライトは、室内で植物を育てるときに太陽光の代わりとして使うライトのことです。
植物育成ライトを使うことで室内など暗い所でも光を補って植物を光合成させ、元気に育てることができます。

この記事では、多肉植物に合った種類や効果、選び方やおすすめの植物育成ライトについて紹介します。

多肉植物を育てるためには、ライトの光であれば何でも良いわけではありません。
植物用ライトの出す光は植物が光合成で必要とする光の波長をカバーしているのが特徴です。

日常的に日光が当たれば問題ありませんが、ライトを使用する場合は、波長が青色(430〜480nmの波長の光)と赤色(600〜750nmの波長の光)の光が必要になります。
植物育成用に販売されていない一般的な照明だと、この波長の光が少なく、十分な明るさで照らしているのにうまく育てられないということが起こり得ます。

多肉植物の場合、特に必要なのは赤色の光とされており、この波長を含む照明を使用することが好ましいとされます。

また植物育成ライトは、必要な光の波長(色)を含むだけでなく、机などで使う電気スタンドと異なり直視できないような強い量の光を供給します。

ライトには「蛍光灯」、「LED」、「メタルハライドランプ」と大きく分けて3種類の照明が存在します。
それぞれの特徴は以下の通りです。

LED 
・電気代が安い
・寿命が長い
・重量が軽い
・光の色の種類が豊富 

蛍光灯 
・長年使用されている実績
・LEDよりも波長の範囲が広い
・種類が豊富
・コストパフォーマンスが高い

メタルハライドランプ 
・光量が強い
・光量の低下を起こしにくい
・日光に最も近い光を放つ

現在は、長寿命で電気代も安く、おしゃれなデザインが豊富なLEDが主流となっています。

植物育成ライトの選び方のコツ

仝量の多いライトを選ぶ
ライト選びの基準ですが、あまり光量の少ないライトだと徒長してしまう恐れがあるため、十分な光量が多いライトを選びましょう。
植物育成ライトの中には、思ったより光が弱かったという声もよく聞かれます。
特に多肉植物の多くは弱い光では徒長してしまいます。そのため、弱すぎるライトは避けたほうがよいでしょう。

ちなみに光量が多く、日光に一番近いのはメタルハライドランプですが、高熱になるため、注意しないと葉焼けを起こすなど加減が難しいというデメリットがあります。

植物は赤色と青色の光があれば成長することができますが、自然界では、緑色光も入っている太陽光を浴びています。
緑色の光の効用性については、まだ詳細が明らかにされていませんが、自然界と比べて極端に偏った光で育てると、本来の姿と異なる姿に成長することもわかっています。

また赤色と青色しか含まれないタイプの植物育成LEDライトは、人にとっては暗く見えることがありますが、これは緑色の光が入っていない分、少し暗く見えるだけですので問題ありません。
あとは好みになりますが、自然な光で多肉植物を育てるためには、緑色の光も含むフルスペクトルのものがよいかもしれません。

∋箸い燭ぢ親植物に合わせる
使いたい多肉植物の種類に合わせて選びます。
多肉植物の中にも、直射日光では育てられない弱い光を求めるものから、コーデックスやエケベリアなど強い光を好むものまで、その種類もさまざまです。

そのため目的の多肉植物に合わせて、照射範囲や光の強さが調整(あるいは選択)しやすいライトを選びます。

使う場所と置き方
使う部屋の環境やライトの置き方について考えます。

日当たりの悪い部屋といっても、窓辺なら多少日が当たる程度なのか、日差しが入る時間がすごく短いのか、まったく窓がなく暗い部屋なのかなど、その環境も多様です。
またライトは吊りたいのか手軽に移動できるアーム式やスタンド式のものがよいか、ライトの本数は何本が良いのかなど育成する多肉植物の種類によっても変わってきます。

また、植物によって異なりますが、タイマー機能を使用して生育期と休眠期をコントロールし、10時間〜14時間程度の日長を常に確保すると良いでしょう。

Q15. 観葉植物の置き場所はどこが良い?

インテリアとして観葉植物を育てている方は多いと思います。
観葉植物を置くと部屋が明るく、おしゃれな雰囲気になります。
自分の部屋の雰囲気や家具・調度品に似合う観葉植物を探すのも楽しみのひとつではないでしょうか。

しかし、観葉植物は生き物です。愛情を注いで育ててあげなければあっという間に元気がなくなったり、枯れてしまったりします。
観葉植物を育てる上で絶対欠かせないのが、「光・水・温度・風」と言われます。

この記事では、特に「光」と「風」の影響を受ける置き場所について解説をします。

観葉植物は、強い日光を好むもの、弱い日光で十分生育するもの、強い日光を好まないものなどその種類や特性もさまざまです。

もし置き場所が決まっていたり、限定されていたりする場合、置き場所の環境に応じた観葉植物を選ぶとうまく育てられます。
逆に、ただ単におしゃれだからという理由だけで選んで配置すると、育ちに悪影響が出たり、枯らしてしまったりする恐れもあります。

また観葉植物は、置き場所(環境)をあまり頻繁に変えてもストレスを感じて弱ってしまうことがあります。
できるだけ、育成する観葉植物の特性に合わせた環境に置いて頻繁に変更しないことをおすすめします。

光〜観葉植物の特性に合わせる

以下、大きく「日光を好む観葉植物」、「明るい日陰を好む観葉植物」、「日陰でも育てやすい観葉植物」の3パターンに分けて紹介します。

■日光を好む観葉植物
・ハートカズラ
・多肉植物
・ワイヤープランツ
・サンスベリア
・ストレリチア・オーガスタ
・クワズイモ など

これらの日光を好む観葉植物は、リビングの窓際などの日光がたくさん当たる場所に置いてあげましょう。

■明るい日陰を好む観葉植物
・シュガーバイン
・アイビー
・ガジュマル
・ユッカ
・ベンジャミン
・パキラ など

これらの観葉植物は、レースカーテン越しに日光が届く場所で育ててあげましょう。 窓際から少し離れた風通しの良い場所がベストです。

■日陰でも育てやすい観葉植物
・ポトス
・テーブルヤシ
・オリヅルラン
・モンステラ
・シンゴニウム など
・アグラオネマ
・ヒメカズラ
・アスプレニウム
・ケンチャヤシ
・ゴムノキ
・シュロチク

耐陰性があり、暗い場所でも育つ観葉植物は、丈夫なので初心者にも育てやすい種類です。
玄関や廊下などの日が当たりにくい場所や、白熱灯の暗めの部屋でも育ちます。
ときどき窓際で日光を浴びさせてあげるとより生長しやすくなります。

風〜観葉植物を置くのがNGな場所

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観葉植物を飾るときは、エアコンが当たらない場所に置くようにしましょう。
観葉植物には乾燥に弱いものが多く、エアコンの風が直接当たる場所に置くと葉が枯れる原因になります。
もし葉が枯れなかったとしても、エアコンの風によって葉が強く揺れると弱りやすくなってしまいます。

換気の悪い部屋
閉め切った部屋や空気の流れが悪い場所に置くのもNGです。
空気の流れが悪い場所では、観葉植物が呼吸しにくくなり、生育が悪くなってしまうのです。

ちなみに、日光を好む観葉植物でも、直射日光を当てるのは避けたほうがよいでしょう。
強い直射日光を当てると、葉が日焼け(葉焼け)を起こして生育がうまくいかなくなったり、枯れてしまったりすることがあります。
日光を当てる場合は、窓ガラスやレースカーテン越しに当てて日差しを柔らかくしてあげることを心掛けましょう。