2022.01.21

#SHOP's VOICE File04

"植物には

意志がある"

植物の生育と輸入を始めたキッカケ



植物を初めたキッカケは、以前、とあるフリーマーケットにて
アガベのチタノタ、ティランジアのブルボーサに出会ったことです。

なんとも奇妙な草姿に目を奪われたのを今でも鮮明に覚えています。
私はその植物たちを迷うことなく購入し、自宅へ持ち帰り、
しばらく育ててみることにしました。

私にとって植物と向き合ってしっかりと育てていくことは
初めてでした。ですので、当然育て方もよくわからずインターネットで
育て方を調べているうちに、アガベやティランジアを含め、
さまざまな植物の一部は輸入によって日本に入ってきていることを知り
調べれば調べるほどアガベの魅力にハマっていきました。
そして、もっといろいろなアガベに出会いたい――
そんな思いから自身でも個人輸入を始めてみることにしました。


最初は手探りで海外の農家のホームページへアクセスして
メールを送りましたが、返信はありません。
何十通とメールを送ったものの返信がなく、諦めかけたときでした。

1件の返信がありました。フランスの農家です。

私はとても嬉しく思い、さっそくメールでやり取りを進めました。

小さなパラサナや小さなポタトルムに出会えたのを覚えています。
しばらくは私自身が楽しむ分だけを輸入していましたが、
次第に周りの友人が興味を示し、譲ってくれないかと相談を
受けるようになりました。それからは徐々に
いろいろな国の農家とのつながりを増やし、今に至ります。

これが私が植物、輸入をはじめたキッカケです。


現在では、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に取引を
しています。取り扱う植物の品種は主に、アガベを中心に
塊根植物や灌木なども少量ですが取り扱っています。
また、輸入植物だけでなく、自家生産にも取り組んでいます。

弊社の強みは、主にカリフォルニアを中心に
複数国の複数農家から直接輸入しているため、
小売・卸問わずお客さまがお探しの商品を伺い、
できる限り近しい商品を仕入れることが可能な点です。

お陰さまで、初心者から上級者の方まで
幅広い世代のお客さまにご愛顧いただいています。

アガベ本来の美しさを育成により表現したい




Willing Plant(ウィリングプラント)は、
オンラインショップでの販売がメインですが、
他の店舗さまと合同でのポップアップイベントも行っており、
実際に当店のアガベを見ていただける機会も設けています。

実店舗のほうも不定期ではありますが予約制で稼働しています。
店舗ではWilling Plantの世界観を感じながら、
新着プランツやオンライン非掲載の希少プランツなども
ご覧頂けます(タイミングによるところあり)。


私は植物には意志があると思っています。
特に心がけているのは、一株一株状態を見て、
それぞれに合った育成や管理方法を考えながら育苗しております。

Willing Plantでは、主にアガベを扱っていますので、
アガベを主体として記載します。

まだ体力のない子株や、輸入直後のベアルート株は、
健全に育て上げるために甘やかして管理をします。
具体的には土の変更、湿度の保持、温度などを
同型種の植物でも個体によって、その品種、株ごとに
環境を変えるよう設定します。


根が充実した中株、大株については弊社でベースとして
使用しているブレンド土を用いて、状態を確認しながら
植え替えの際に内容を微調整しています。

もちろん風も重要な要素の一つです。

品種によっては風が当たりすぎると葉が開かなくなってしまったり
傷んでしまったりします。そのためサーキュレーターなどを
用いる場合には、直風ではなく気持ちの良い程度の風量で、
風がずっと当たりっぱなしにならないように工夫します。
植物も我々人間と同じで心地よい風が好きなようです。

育成について目指すところは、健やかで美しい姿に育てること。
アガベ本来の美しさを育成により表現できるよう
日々研究を続けています。

育成ライトを使う上で心がけていること




育成ライトは主に外的要因による痛みの恐れがある
アガベたちの非難時の補光用や、
店内ディスプレイに使っています。
店内ディスプレイでは、アガベたちをとても美しく照らしてくれます。

また、屋外環境では気温や湿度などの関係で、
株のコンディションの微調整が難しい時期があるため、
育成仕上げ段階の株に対して微調整のために
使用することもあります。


これは太陽光にも言えることですが、植物の品種や株の
サイズ、コンディションにより育成ライトでも
葉焼けやストレスが発生する場合があるので、
照射距離を調整したり、リフレクターを外したりして
柔らかな光にして照射するなど注意しています。

太陽光と育成ライトはケースバイケースですが使い分けています。

たとえば、雨季や冬季など、屋外環境下では調子を崩して
しまいそうな株は室内で育成ライト管理へ切り替えます。
太陽光に比べ、季節や天候を気にせずに使用できるのがメリットです。
フレキシブルに使用できるので、とても助かっています。

一方屋外では、やはり太陽の恵みで生き生き燦然ときらめく
植物達を見られるのがメリットですね。葉にツヤも出ます。
育成ライトに比べ春、秋の成長速度が早いです。

あとはショートや感電を避けるため育成ライトに水が
かからないようには注意しています。
月々の電気代も要チェックですね。

植物は成長を通じて、力強さ、生命力を感じさせてくれる




育成ライトと太陽光の使い分けは、時期や植物の
状態などにより判断しています。

子株の場合、屋外で湿度が保持できない場合や、
株の体力が少なく痛みやすい冬季には室内にてライトで育成します。
中株も同様です。大株は育成の仕上げ時に、
調整のために使用している場合もあります。


育成ライトでは、特に【AMATERAS-20W】の
超高演色Ra97による美しい光の輝きが好きです。
また、植物の撮影時にもとても美しく演出してくれます。
余談ですが、弊社協力会社のプロカメラマンの方も撮影時に、
このライトは植物を美しく照らすライトだと
絶賛していたと聞いています。


植物は物言わぬ生き物ではありますが、成長を通じて、
力強さ、生命力をひしひしと感じさせてくれます。
そして毎朝声をかけて優しく撫でています。
また、オフィスワークの際にはふと眺めて癒されたり、
よく観察して調子を確認したり、
まるで大切な家族のような存在です。

最後にこれから植物を育成してみたい
という方にお伝えしたいのは、植物を通じて、
生活にさらなる癒しと潤いを!ということです。

一緒に植物のある生活を楽しみましょう‼︎


-----------LINK-----------


Instagram @willing.plant